What’s Personal Stall?
「パーソナル屋台」は私たちmosakiが考えた「気軽軽に移動できる個人所有の小さな屋台」です。私たちはこれを持って、都市のさまざまな場所で、珈琲などを無料で振る舞い、ひととき小さなパブリックを出現させることを、何より楽しみな趣味としています。東京オリンピックが開催される2020年、まちは無料で何かを振る舞う個人で溢れている……そんな光景を妄想しながら、パーソナル屋台仲間を増やすべく、たまにスクールも開講しています。あなたなら、まちのどこで、どんなパーソナル屋台で、どんなことを振る舞ってみたいですか?
(写真:長谷川健太)
老若男女、誰もが気軽にできる「パーソナル屋台」
2015年10〜11月に、「パーソナル屋台」をつくる小さなスクールをはじめて開催しました。お題はシンプルに「まちへ出て、何かを無料で振る舞う、気軽に移動できる屋台を考えよう!」。各回90分、全5回のエスキスを経た5名の受講生たちは、実に個性的な「パーソナル屋台」を完成させ、最終日にまちへ飛び出しました。そして、みごとに街角に、それぞれの「場」と「コミュニティ」(=マイパブリック)を出現させたのです。
「パーソナル屋台」って何が楽しいの?
「パーソナル屋台」をまちに漂わせると、そこへいろんな人が立ち寄り話しかけてきます。はじめて会う人と、一言二言会話を交わしながら、そうこうしているとまたそこに新しい人が入ってくる。子どもから、お年寄りまで、実にアノニマスな人と接することができるのです。そして、振る舞う側も振る舞われる側も、感じたことのない幸福感に包まれます。一方で俯瞰して見てみると、それはひとときの「場」にささやかな「コミュニティ」が沸き起こっている風景です。それは世界を旅していて、惹きつけられる風景と似ていて、今の日本の都市やまちには、最もかけているものなのかもしれません。そんな風景を個人がまちに出ることで生み出すことができる。それもまたひとつの楽しみなのです。
あなたのまちを、コミュニティを
「パーソナル屋台」で変えてみませんか?
まちの賑わいは、行政や事業者主導で進めていく従来型の手法で考えられるのがほとんどですが、個人という最小単位でも、能動的にまちに出ることで、創り出すことができる。そのことを「パーソナル屋台」は教えてくれます。これってすごいコトだと思うのです。誰でもまちに関わることができ、まちを良くすることができるってことだから。
さらに「パーソナル屋台」は、個人の能動性というエンジンをなんでも搭載できるからこそ、さまざまな場面で活躍することができる。その可能性は無限です。子どもでも学生でも、大人でも、企業でも、組織でも、誰もが一度「私(たち)なら、どんなパーソナル屋台を持てるだろう?!」と考え取り組むことは、日本の都市が抱えるさまざまな問題を解決しうるのかもしれません。
たとえば、こんな活用の仕方はどうでしょう?
- ・マンションや集合住宅、地域内コミュティ活性化のために
- ・子どもに対する社会教育コンテンツとして
- ・デザイン系、建築系の教育コンテンツとして
- ・カルチャースクールとして
- ・「パーソナル屋台フェス!」まちのイベントとして
上記のように「パーソナル屋台」の活用方法は、さまざまなことが考えられます。たとえば、マンションや団地、町内のコミュニティを活性化させるために「パーソナル屋台」を活用してみる。住民を対象にワークショップを開き、眠っている住民たちの能動性を引き出しながら、いくつかの「パーソナル屋台」をつくり、それらが「趣味」という名の下に日々楽しまれていったとしたら…… もし「パーソナル屋台」で楽しんでみたい!そんな方がいらしたら、是非気軽に連絡をください。