「パーソナル屋台」の大きさとデザインの話
「パーソナル屋台」とは、個人がカジュアルの所有でき、気軽に移動できるもの。だから「屋台」と言われてすぐに思いつくアレでは大きすぎます。そして最小の大きさは、戸外で茶を点てる「野点」になるでしょうか。つまり「パーソナル屋台」とは「野点以上、屋台未満」というわけです。私たちは最初、IKEA製品のタオル掛けにお盆を載せたものでまちに出はじめました。やがて自分たちの「パーソナル屋台」が欲しくなりました。そして2015年8月に、ツバメアーキテクツ設計による私たちの「パーソナル屋台」が完成しました。誰が、どこで、何を振る舞うかによって、「パーソナル屋台」のデザインの可能性はある。そこもまた、楽しいところなのです。
パーソナル屋台 と 既存屋台 との比較
私たちが提案したいパーソナル屋台と既存の屋台は、どこに違いがあるのかを表にしてみました。
項目 |
パーソナル屋台 |
昔ながらの屋台 近年見られるデザイナーズ屋台 |
持ち主が無料で社会に貢献する | ● |
× |
個人が趣味で行う |
● | × |
経済的、物理的に個人所有が可能 | ● |
× |
コンテンツ | 無限の可能性 (個人の趣味性から発露するもの) |
飲食が中心 |
利用頻度 | 日常 | イベント時、開店時 |
モバイル性 | 高 (人力および電車移動可) |
中 〜 低 |
デザイン性 | ● | ▲ or ● |
公共空間の再利用への意欲 | ● |
▲ |
資料
「第三の趣味」
「パーソナル屋台」
を触発するもの
ここでは「第三の趣味」や「野点以上屋台未満の何か」について考えてきたなかで、感化されてきたものをアーカイブしていきます。