ホリデイ・トレッキング・クラブ


おすすめスポット

アーバンキャンプは、どんな過ごし方、
どんな楽しみ方があるのでしょうか?
ここでは2014年11月にはじめて開催したときの模様を
タイムラインにそってダイジェストでお送りします。

pm 1:00 チェックイン開始!





ドキドキ、ワクワク、みんながテントを持ってやってき た!



午後1時にチェックインを開始。夫婦にお子さん連れ、友達同士、さまざまな宿泊者が、少しずつ集まってきます。受付を済ませたら、さっそく好きな場所にテントを張っていきます。



宿泊者が共有でくつろげるラウンジシェルなどを提供していただいたスノーピークさん http://www.snowpeak.co.jp が、初心者向けにテントの張り方ワークショップも行っていただきました。小さなお子さん連れの家族がチャレンジ! 今年は、初心者向けに同様のワークショップ&テント一式購入付きの宿泊プランも用意したいと企画中です。



2014年開催時は、初心者向け、またテントを持参しなくても楽しめるように、こちらでテント一式を用意し、そこへホテルのように宿泊していただくエリアを用意しました。協賛いただいたのは、神保町エリアの老舗登山用品専門店のさかいやスポーツさん http://www.sakaiya.com 。一人用から大人数用まで、さまざまなメーカーのテントを提供いただき、また登山用品のショップも出店、さらに「MBT試履き会」や「ノルディックフィットネスウォーキング体験会」などのワークショップも開催していただきました。

pm 2:00 まずは敷地に身体をなじませる





さて、どう過ごそう?! 思い思いに活動開始.






テントを張ったら、さて、何をはじめよう? そんな心配なんて何のその、思い思いに参加者の皆さんは、その場所を能動的に楽しみはじめます。友達同士で飲みはじめる人、トランプをはじめる人、子供と走り回る親子、テント周りにガーランドをたくさんつくりはじめる人、リラックスして読書をはじめる人。そして、ある夫婦は、渋谷へ映画を見に出かけました。



ある子連れの家族は、神保町にある老舗名物喫茶店を経由して古本祭りや「神田カレーグランプリ」 http://kanda-curry.comを楽しんでくる、と出発しました。この時期の神田界隈は、実にさまざまなイベントが開催されています。それらの情報もマップで示して、できるだけまちに出ていただくことをおすすめしました。


皆さん、ぞくぞくとまちへ出発。お家(テント)は、きちんと見張っていますので、いっぱい楽しんで来て下さいね!


LINK:SNS上の参加者の感想まとめ
http://togetter.com/li/741416

pm 3:00 まちに生きる人に話を聞きながら、まちを歩くワークショップ





神田っ子の生の声と美味しい食べ物のコラボ.






「神田まちかど老舗ツアー」がはじまりました。この企画は、東京大学都市デザイン研究室の企画によるもので、江戸の町人文化の名残を感じながら、神田の老舗や名店を巡るガイドツアー。初日は、食をテーマに老舗を巡り、最後は、神田老舗の味が詰まった幕の内弁当をみんなで食べるものでした。(まちあるき2時間、食事1時間予定・参加費2500円)2日目は、神田の「衣」と「住まい」といった暮らしをテーマに、地元の方たちのお話をうかがうツアー。まちを歩きながら、地元の祭りや文化について、まちに生きる人たちにいろんな話を直接うかがいました。(参加費500円)

pm 4:00 本物の神田の御神輿が登場!?





生粋の神田っ子と一緒にかつぐぞ!神田の御神輿





キャンプエリアに神々しく登場したのは神田錦町の神輿。はじまったのは「錦町神田御輿かつぎ体験」。神田といえば神田祭です。そこで、今回は生粋の神田の皆さんにご協力いただいて、誰でも神輿をかつげるワークショップを行いました。半纏を着るだけで準備完了。けど、それだけでも参加者の皆さんのテンションはアゲアゲです。大人用の神輿は初心者にはむつかしいので、今回は子供みこしでチャレンジ。キャンプ地隣の道路を全面封鎖して、みんなで練り歩きはじめると、熱気は一気に最高潮。身体を通して、神田を感じる体験となりました。


pm 5:00 ビアガーデン開始、そして足跡のバーが登場!





お酒と食べ物で盛り上がる時間.キャンパー同士の交流も.





いくつかのキッチンカーが敷地内に登場し、ビアガーデンタイムのはじまりです。お酒と食べ物を介して盛り上がり、そこかしこで宿泊者同士の交流も。初日の夜は雨になってしまったので、急遽、主催サイドで料理をつくり、大きなテントの下で宿泊者の皆さんに、無料で料理を振る舞いました。二日目の夜は、急遽足跡のバーカウンターをつくり、元バーテンダーがお酒を振る舞いました。お酒と会話で、静まりかえった都会を楽しむ時間は、なんとも格別です。


pm 7:00 ライブ、映画際、星空観望会





都会の夜、神田の夜を楽しむコンテンツ


夜だからこそ、楽しめるコンテンツも複数用意しました。例えば、シンガーソングライター構康憲さん http://kamae.jpのアコースティックライブ。構康憲さんは神田のあるおでん屋さんの息子さんで、シンガーソングライターとして、いろんなところで活躍している方。お酒片手に構さんの歌声に酔いしれて涙する人も続出。


どんなことでもできるだけ地元の方々、地元の企業に協力をあおぐのも、アーバンキャンプならでわかもしれません。その中で発見したのは JAXA!そう、あの宇宙航空分野の会社です。そしてJAXAの方とお話するなかで企画されたのが星空観望会でした。暖かい飲み物を飲みながら、日本宇宙フォーラム「星空観望会」 http://www.scafe-ocha.jp/による、星空のレクチャーを受けて、望遠鏡でさまざまな星を見てみました。都会のど真ん中で望遠鏡をのぞいて、宇宙の星をとらえる感動体験。




さらに敷地内に大きなスクリーンを立てて、いくつかの映像祭を行いました。ひとつが神保町にまつわる新旧の映像を上映した「神保町映画祭」 http://jimbocho-moviefes.jimdo.com。そして、もうひとつが「神田の古い映像上映」でした。「神田の古い映像上映」は、映像作家・三好大輔さん http://daisukemiyoshi.comによるもので、このまちに住む、さまざまな人々の家に永く埋もれていた8mm映像を掘り起こして再編集したものを上映するというものです。まちに暮らす人たちも、宿泊者も混じって、ビールを片手にタイムスリップ。自分たちが今居る場所の、昔の映像を見るという体験は、さまざまなことを考えさせられるものです。BGMは生クラシックの演奏で、なんとも良い時間が流れていきました。

am 0:00 消灯タイム





東京のど真ん中に寝転がる!



全てのコンテンツは終了。消灯タイムです。はじめて都会に張ったテントの中で寝転がる。すると背中を通じて、都会を感じるんです。時にはちょっとしたまちのざわめきだったり、車がとおりがかった振動だったり。それが以外と嫌ではなく、ここち良く、発見的でもあります。それぞれのテントの中は、その後も盛り上がっていましたが、徐々に静かな時間へと夜はふけていきます。

am 6:00 地元のコーヒーとパンが、グッドモーニング!





朝一から味覚で神田を感じよう!



キャンプの醍醐味といえば、早朝の日の出タイム!むろんそれは都心で迎える朝も同じです。そして都心のそれは、格別なのです。太陽が昇る逆の方向を向くと、ビルの側面がぐっと鮮やかにオレンジ色になっていきます。そして差し込みはじめる朝日。まち一体が鮮やかに光り輝く光景は、本当に見たことのない風景でした。



日の出と同時に登場したのは、コーヒー屋さんとパン屋さん。コーヒー屋さんは、神田万世橋にお店があるオブスキュラコーヒーさん http://obscura-coffee.com。朝一で道具一式を持ったスタッフの方がドリップコーヒーを販売してくださいました。ちょっと落ち着いてからはじまったのは「早朝神田コーヒーワークショップ」。寝ぼけ眼でも大丈夫。美味しいコーヒーの入れ方を学んで、体験して、みんなで飲む。



そしてパン屋さんは、神田の人気パン屋「三井製パン舗」さん http://www.102aoki.comの登場。天然酵母からつくったオーガニックなできたてパンが届けられ、その場で販売しました。「おはようございます!」とお互い声をかけあいながら、コーヒーとパンを介して、都会の一日がはじまります。



am 7:00 ヨガ&ワークショップ





都会の朝に身体を動かす


休日の都会の朝は静かなものです。敷地は4000平米と広いので、青空も爽快。そんなところだからこそ、身体も動かしたくなります。


神田でヨガスクールをされている、三井乙笑さん http://www.khoo.jpをお招きして「モーニングソトヨガin神田」を行いました。ビルとビルの谷間から昇る朝日をバックに過ごす、すがすがしいヨガの時間。皆さん、本当に気持ちよさそうに身体を動かされていました。



その他に、親子連れの皆さんでも楽しめる「けんちく体操ワークショップ」 http://kenchiku-taiso.comも行いました。チームけんちく体操の皆さんをお招きして行った身体を動かしながら建築を学べるワークショップ。映し出されるいろんな建物の形を、身体で真似していきます。最後はチーム対抗戦で、老若男女が入り乱れて楽しみました。


個人的にジョギングをする方も見かけられました。大手町や皇居も近いので、神田〜大手町〜皇居を一週するとちょうどいいコース。近くにあるランステーションを利用すると、朝シャワーも可能です。

am 10:00 チェックアウト





移動手段に驚きの連続!



チェックアウトの作業をすすめていると、ある瞬間、驚きました。男の子ふたりが、ゲートを出るとリュックを背負い、取り出したスケボーに乗って一気に走りはじめたのです。思わずシャッターを切り振り返ると、今度はツーリングの集団がテントをリュックに詰めてキャンプ地を後にします。遠方から車で着た人は車に荷物を詰め、キャリーバックひとつできた女の子は地下鉄で帰っていく。これらは、まさにアーバンキャプだからこその風景なのかもしれません。あなただからこそ、その土地だからこそ、楽しめるものがある。さまざまなカタチで無限に楽しめるアーバンキャンプ、ぜひあなたも参加してみませんか? ぜひいろんな場所で開催してみませんか?



おすすめスポット

アーバンキャンプは、その場所を「まちのリビングにしよう!」というコンセプトからはじまりました.世界各地で開かれている公園や広場をひととき映画館にしてしまうイベントは、それに通じるものがあります.Link デンバーのスカイラインパークでは、毎週土曜日の夜に無料で行われる映画の公開が夏の風物詩.Link


遊休不動産の活用という視点では、空き地だけではなく、ビルの屋上、空き室などさまざまな場所の超短期間の活用が可能です.ニューヨークのブルックリンのあるビルの屋上で参加型のアート作品としてのキャンプ.キャンパーには食事とライブラリをシェアして、インターネット、火、電気からは完全に遮断されるのだとか.Link1,Link2


アメリカの歩道や路上でテントを張ってみる.都市はいったい誰のものなのか問いかける人たち.Link


ビルとビルの谷間も、ちょっと設えれば映画際を開催することができます.Link


都市のいろんな場所をサイトにする方法もあれば、この事例のように、寄生するためのベースを考える手法もある.樹木のように立体的にテントが張れるオブジェがあったら!?Link1,Link2